5歯医者を回ってみて 感じた事
一般的に言われている。片噛みの癖や歯を食いしばる癖というものは顎関節症になっているから行うのであって、これが原因で顎関節症に成るのではありません。
また噛み合わせが悪いという事と歯並びが悪いというのは同じ事ではありません。
この辺を勘違いしてしまうと、治るものでも治らなくなります。
歯並びの悪い方でも虫歯など歯科医に掛かってない方の顎関節症は少ないのです。
顎関節症になる原因
原因は大きく分ければ4つ
1、虫歯治療
2,長年使用での歯のすり減り
3,悪い姿勢や癖などによる軸の狂い
4,歯並びの悪さでの食べ方の偏り
まずは1の虫歯治療。
きちんと調整してくれれば問題はありませんが、
いい加減な治療だと顎関節症を誘発したり、発症を早めます。
やや低めの調整をされるとバランスが崩れて、
虫歯を治すたびにかみ合わせが狂ってきてしまう。
2,歯のすり減り
長年使用していると少しづつ歯がすり減っていきます。
それによってかみ合わせが狂ったり、かみ合わせが低くなって顎の関節が緩んでしまう事で発症します
3.悪い姿勢やクセ
こちらが一番多いのかもしれません、
片噛みクセ、テレビやスマホを見ながら首を傾けての食事、ほおづえをつくなど
食事以外でも、歯を食いしばる、歯ぎしりをするなどのクセも歯のすり減りを助長させますので原因となります
4,歯並びの悪さ
歯並びの悪さ自体はさほど影響はありません。不思議なもので自然に歯並びが悪くなった状態だとかみ合わせは悪くないのです
食事をする時に使いやすい歯を選び片噛み癖がついてしまうので顎関節症になってしまいます。
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顎関節だとわかったら
1.安易に歯を削らないこと。すぐには削らせないこと
2.
著しく噛む位置が異なるようなスプリント治療は、一般的でない
3.高額(数十万円以上)な治療でないと顎関節症が治らないとする先生の治療を受けるのなら、 充分なセカンドオピニオン・サードオピニオンを受ける事
4.顎関節症の治療の目的で、歯並び矯正はやらないこと
5.完治を目標にせずに、改善出来ればよいと訴える事。
行きつけの歯医者が有れば、
1.現在の主治医に、歯がずれて、咬合が合わないことに対しての、
どのような対応をされていくのか質問してみる。
2.顎関節症の治療の展望について、しっかりと聞いてみる。
治してと訴えると一般の歯医者は100%大学病院を紹介します。
一般の歯医者はほとんど虫歯を削って補修するのが専門です。
それ以外においては口腔外科と言ってちょっと専門が違います。
もちろん両方できる先生もいるはずですが、ほんのわずかです。
大学病院では、スプリント療法と言ってマウスピースを付けて歯の強く当たる部分、
もしくは弱い部分を探り出し調整していきます。
私のようにこの歯を治せば良くなると分かっていても、
医者の指示通りの調整を行わなければ治療をしてくれません。
とりあえずここだけ治してみてくださいと言うと私と同じに「他をあたってください」と帰されることとなります。
大学病院では先に言われると思いますが、完治を求めるのではなく、
少しでも症状が良くなれば良いという事で、受けてみてください。
完治を求めるとなぜか拒否をされます。
またどのような治療で、期間・費用・予後を明確に、教えてもらってください。
2017年現在
最新の虫歯治療は、全く削らない治療になっています。
虫歯に特殊な薬を塗り、10分ぐらい置くと虫歯に侵された部分は解けてきて
耳かきみたいなもので溶けた部分を書き取り、薬の入った詰め物をして、
うえをセメントで覆うと、現在の実験結果では半永久的に虫歯にならずに済むそうです。
保険適用で、数百円で一回の治療で済み、半永久的な治療と言う触れ込み。
現在のところ東京も2~3件しか行っていません。
治療した歯が再び虫歯になる理由は2つ。
虫歯を取り切れていない時と、詰め物のつけ方がお粗末な時。
型を取って銀歯を詰めるより、レジンと言って小さな虫歯に使う素材での治療のほうが虫歯の再発は少なくて済みます。しかし歯医者での治療の値段はレジンは保険適用で数百円。型を取った銀歯は3~4千円プラス必ず2回の治療が必要という事で、小さな虫歯でしか歯医者は使いたがらない。
他に気づいた事と言えば、
助手の数。 先生1人に対して助手が3人ぐらいが良いと思います。
これは運営の問題ですが助手が多い歯科医ではなぜか治療回数が多くなり、歯の定期検査も1~3か月ごとが主流となります。
ところが助手3人以下の歯科医では治療回数も少なくなり(1回の治療時間が長くやってくれる)定期検診も6ヶ月~1年ぐらいとなります。
つまり助手の給料や仕事を作るために、無理やり多くやられているという事だと考えられます。
予約時間も同様に、
良心的またはきちんと考えている歯科医は15~30分の範囲で予約を受けますが、売り上げ優先のところは10~15分単位で予約を入れてきます。
ここで1つ注意しておかなければいけませんが、子供の歯医者を中心に行っている所は10分単位で予約をいれますが、これは子供の集中出来る時間が短いための処置で、金もうけではありませんのでご注意ください。しかし大人が受けた場合もそのサイクルで回りますので、治療回数は多くなってしまいます。
実際子供の虫が歯は初期が多いので、削って、埋めて終わりというのがほとんどですので10分程度で問題はないのです。ところが大人になると、削って、腫れを取って、人によっては歯根の掃除をしてというように時間がかかりますので、10分治療では倍以上の回数がかかってしまいます。
最後にインプラントについて
インプラントができる前は歯は抜けたら最後という感覚でしたが、
インプラントという抜け道のようなものができたため。
今までは何とかして歯を残そうとしてくれた医者も、インプラントを行う歯科医は
残せそうな歯を抜いてしまう事が多くなってしまいました。
単純に売り上げの問題です。
以前は最小限に削って虫歯を治していたのですが、インプラントを行う店では大きく削ってしまいます。
歯を残したいならば、インプラントの行わない店。
インプラントをするならば、それができる店という選択が必要です。
インプラントの欠点も10年以上たって、わかってきました。
インプラントをしたら今まで以上に歯のクリーニングをしなければいけないという事です。
自分の歯ならば手入れをしなくても虫歯や歯槽膿漏になるだけですが、
インプラントの歯だと、骨に埋め込んだボルトから傷んできてしまうので、
最悪はあごの骨までも腐ってしまいます。
一番大切なことは、うまくても、下手でも、歯を治療できるのは歯医者なので、うまく付き合って自分の考えに近い人を探すか、私みたいに用途によってお店を変えるしかありません。
幸い、現在は歯医者がたくさんあります。 うちの近くでもちょっと考えただけで5~6件思い浮かびます。問題なのはレベルですが・・・
歯も自分の一部ですので、適当にごまかさないで大切にしてください。
それによって他の症状も改善することも多いのです。